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ドンスコイの性格や値段、特徴まとめ

スフィンクスという無毛の猫ちゃんがいますが、それとは別にドンスコイというよく似た無毛の猫ちゃんがいます。

今回はとても珍しい品種ドンスコイについて紹介します。

目次

  • 1 ドンスコイの性格
  • 2 外見や鳴き声の特徴
  • 3 だいたいの値段
  • 4 【キャッテリー】
  • 5 【里親】
  • 6 飼うときに気をつける点
  • 7 ドンスコイこぼれ話
  • 8 まとめ

ドンスコイの性格

社交的で愛情深く、犬のように飼い主に忠実です。スフィンクスがあまりの賢さとそのシワシワのルックスから「猿と猫を交配して生まれた」と言われたように、ドンスコイもとても知能が高いことが証明されています。

性格もエネルギッシュで積極的、遊びが大好きです。一人で遊ぶことも大好きですが、同じくらい飼い主さんの温かいヒザにいるのも大好きなのです。スフィンクスをはじめとする無毛の猫が出た時はとても衝撃的でしたが、すぐに人気が出たように、ドンスコイもまた人々を魅了してやまない魅力を持っています。

他の生き物や家族ともすぐに仲良くできます。ビロードのような皮膚をなでるととても喜びます。しっとりととてもあたたかく、柔らかい湯たんぽを抱いているようだという人もいます。

また、ドンスコイは親兄弟の絆がとても強い珍しい猫ちゃんです。パパドンスコイは出産を控えたお腹の大きなママドンスコイをとてもいたわります。子猫が生まれてくれば生後3ヶ月になる頃までたっぷりと愛情を注いで夫婦で世話をします。オスのドンスコイはとてもイクメンなのです。たとえ血のつながりのない別の子猫たちに対してもそれは同じで、大人のドンスコイは雌雄問わずに実によく子猫たちの面倒を見る、心優しい猫ちゃんです。

外見や鳴き声の特徴

むき出しの皮膚に深いシワがあり、その姿は独特です。とてもスフィンクスと似ていますが、スフィンクスの無毛遺伝子は劣性遺伝子で、ドンスコイの無毛遺伝子は優性遺伝子なので、よく似ていてもまったく違う品種です。最初はドンスフィンクスと呼ばれていましたが区別するためにドンスコイ、ドンヘアレス、ロシアンヘアレスと言われるようになりました。

ドンスコイの被毛は長さによって4タイプに分けられます。

  • ラバーボールド…生まれつき毛が全くないもの
  • フロックド…全くの無毛に見えるが触ってみるとスエードのような起毛があるもの
  • ベロア…頭のてっぺんの皮膚に濃い色のスポットがあり、生まれた時は巻き毛の猫として生まれるがその後抜け落ちるもの
  • ブラッシュ…体の大部分が柔らかい縮毛、または巻き毛で覆われているもの

ブラッシュタイプはドンスコイに見えませんが、遺伝学的にはドンスコイです。なお、キャットショーに出る資格はありません。

皮膚はかなり伸縮性があります。毛がないためシワがとても目立ちます。特にアゴ、アゴ下、ほっぺたはシワシワです。額にも面白いシワがあり、両耳の間から伸びたシワは下に降りて目の上あたりで横ジワにつながっています。さらに首の付け根、胸、下腹、しっぽの付け根、四肢の前側と裏側にもシワが入っています。

全体的に筋肉質で骨太です。特に肌色のドンスコイはちょっとマッチョな人間のようです。体つきはがっしりとしていて胸とお尻の幅が広くてお腹が丸くでています。前脚は後脚よりも少し短く前傾姿勢に見えます。足先はだ円形で、被毛がないので爪や肉球がよく見えます。横から見るとハイテクスニーカーを履いているように見えます。よく見ると指と指の間には水かきがあるのです。また、前足の親指は内側に曲がっています。

頭は大きくもなく小さくもなく、やや長めのくさび形、おでこは平らでほお骨がはっきりと出ているのが特徴です。マズルは中くらいの長さですが、ヒゲはぐにゃぐにゃとあちこちに向かって生えています。他の猫ちゃんと違いとても短く、折れてしまったりまったくなくなってしまっていることもあります。ヒゲの付け根がぷつぷつと鳥肌のように盛り上がっていて、被毛がないのでとても目立ちます。

鼻は横から見るとワシ鼻のようです。耳はとても大きくて幅が広く、前に向かって傾いているように見えます。目はとても印象的で大きめ、アーモンド型です。毛色は様々な色が現れます。白黒、ブラウン、黒色、タビー、ホワイト系、ミンクなど様々です。瞳の色と毛色は関係ありません。ムチのようなしっぽは中くらいの長さです。

被毛がないので暑さや寒さ、怪我や日光から体を守ることができません。他の猫ちゃんと違い、散歩や日光浴は避けたほうが良いでしょう。

だいたいの値段

たいていのショップでは寄生虫駆除薬、マイクロチップの挿入代、ワクチン摂取代を別途支払います。

税抜き価格です。

(大阪・ペットショップKの場合)

(東京・大型ペットショップCの場合)

(東京・ペットショップPの場合)

該当なし

ドンスコイはまだまだ新しい品種で取り扱っているところも今の所ないようです。

【キャッテリー】

該当なし

キャッテリーも日本ではまだまだ少ないようで、もしかしてスフィンクスのブリーダーさんがドンスコイも手がけているのかも…と調査してみましたが、見つかりませんでした。今の所日本でドンスコイを飼おうとする時は個人輸入に頼るしか方法がないようです。

個人輸入

外国の猫ちゃんを海外から輸入する方法があります。プロのブリーダーではないこと、猫を一生涯愛し、生涯添い遂げる意思があるなどいくつかのチェック項目にパスし、メールを送信します。「海外のブリーダーへの自己紹介文の準備」「準備および海外ブリーダーの調査」の二種類が選べます。

ブログ、SNSをチェック

「ドンスコイ(ドンスフィンクス)」で検索すると、確かに日本でもドンスコイを飼われている方はおられるようです。2匹のドンスコイを飼っているという方のブログを見てみると、4歳の男の子で全くの無毛、触った感じはアマガエルのようだと書かれています。

日本在住のロシア人に譲ってもらったと書かれていました。このブログは10年前のものでした。なお、この方の妹さんが飼ってらっしゃるスフィンクスの女の子との間に5匹の子猫がいるそうです。5匹の子猫たちを見るまで、自分が飼っている子がスフィンクスではなくドンスコイなのだということを知らなかったそうです。

体を保護するために男の子は赤ちゃんの時から服を着せているそうです。洋服を縫うためにミシンを購入し、生地選びにも気を使っているとのことでした。なお、女の子の方は服が大嫌いでいつも裸だそうです。また、最近更新されているブログでもドンスコイを飼われている方を見つけました。この方は赤茶のロングヘアーの猫ちゃんと、アビシニアンと、「モサ毛のある」ドンスコイを飼われています。

この方のドンスコイちゃんはとても短いのですがウエーブした毛が生えていて、しっぽの先はライオンのようにぶわっと毛が生えていました。ぱっと見ではドンスコイには見えません。ブラッシュというタイプのドンスコイなのだと思います。3匹で仲良く暮らしている姿がとても可愛いです。

この方は日本人ですが海外在住です。やはり海外に比べると日本での入手はしにくいのかもしれません。

【里親】

該当なし

ドンスコイの里親募集も該当がありませんでした。ただ、とても人懐こくて愛らしい猫ちゃんなのでまた日本でも出会える日々が来ると思います。

ブリーダーから保護された猫ちゃんや多頭崩壊から保護された純血種の猫ちゃんが保護猫カフェにいることが多々あります。里親サイトだけでなく、保護猫カフェさんのブログやSNS、自治体やボランティアさん情報などもくまなくチェックしてみましょう。

飼うときに気をつける点

皮膚病にかかりやすい

他の猫ちゃんと違い、体を保護したり保温したりする被毛がありません。日光にも弱く傷をすぐ作ってしまうのです。ミミズ腫れのようなものができたりするそうです。特に日焼けは大敵で、ガンの元になりかねません。

手入れについて

他の猫種と違い、皮膚には汗腺があります。汗や汚れは被毛が吸収するのですがドンスコイにはそれができません。シワに汚れが溜まりやすいので毎日拭いてあげてください。湿気や寒さにも弱く、汗をかくので、スフィンクスに準じたお手入れをしてください。

また、子猫はとても繊細で目が開いたまま生まれてきます。毎日体重を計りミルクの量を調節するなど細かな観察が必要だとされています。

ドンスコイこぼれ話

新種の猫はずた袋の中から現れた

1986年のある日、ロシアのロストフ州にある教育大学のエレーナ・コバレワ教授は職場の帰り道でサッカーをしている少年たちに出会います。なんと少年たちは猫を入れたずた袋でサッカーをしていたのです。激しく鳴く猫の声に驚いて、コバレワ先生は少年から猫を取り上げて袋から出してあげました。

コバレワ先生はそのべっこう色の子猫を連れて帰り、バルバラと名付けて飼うことにしました。(なんだか浦島太郎みたいですね)

子猫はひどく怯えていました。生後ひと月に満たないほどです。ところがしばらくするとバルバラの毛が抜け始めたのです。毛はどんどん抜け落ちて、心配したコバレワ先生はバルバラを獣医のところに連れて行きました。いろいろな検査をしても原因はわからず、しばらく様子を見ましょうということになったそうです。

相変わらずバルバラの毛は抜け続けましたがその他は健康で、三歳の誕生日を無事迎えました。コバレワ先生はバルバラをとてもとても可愛がっていて、地元でキャットショーが開催されると聞き、友達のネミキナに頼み込んでバルバラを始めてキャットショーに出しました。ところが評価は思いの外低く、二人は肩を落として会場を後にしました。

コバレワ先生はそれでもめげずに次のショーに一人で出かけました。その頃にはバルバラはしっぽと脚、耳の後ろに申し訳程度の毛が残っているだけになっていました。ちょうどその頃カナダで無毛の猫が開発されていることを聞いていたので「この猫はスフィンクスです」と紹介してみましたが、スフィンクス自体の認知度がまだ低く、誰もまともに取り合ってくれませんでした。

次の年の1990年、バルバラは近所で飼われていたショートヘア系の猫と交配して出産します。その中のもじゃもじゃの女の子を1匹、ネミキナに譲りました。するとその女の子を含め、バルバラが産んだ兄弟猫はしばらくすると毛が抜け始めました。

そしてバルバラとその子猫2匹をキャットショーに出すと「これは新しい特性だ」と認められ、賞までもらえたのです。ネミキナはバルバラの産んだ子猫を用いて無毛の猫の開発を始めました。最初にオスの野良猫と交配すると4匹のオスの子猫が生まれ、また2ヶ月ほどで毛が抜けました。今度はスモーキーブルータビーの猫と3度の出産をしましたが、3度目の子猫の中にまったくの無毛の猫がいたのです。

その後、この無毛の猫の噂が広まりブリーダーからも関心を集めるようになりました。
バルバラが助けられた場所がドン川の近くだったこと、既にいた無毛の猫スフィンクスにちなみ、この猫たちの名前はネミキナによってドンスフィンクスと名付けられました。

まとめ

  1. とても賢く愛情深いイクメンさん
  2. シワシワで無毛だが毛のある子もいる
  3. 日本で出会うことは困難
  4. デリケートな皮膚はお手入れが必要
  5. 命を助けられたドンスコイのご先祖さま

スフィンクスと違い優性遺伝のドンスコイ。これからもっと数が増えてくれれば日本で出会うことも可能になってくるでしょう。

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野良子猫を3歳で看取った後、また野良子猫をつがいで飼っています。 障害者手帳持ち、趣味は猫首輪作り、パズル雑誌、音楽です。
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